一般人の視点で 2006 5 12

 株式市場の業界関係者は、
「一般の人が、株式市場を、どう見ているのか」
という視点を持つべきです。
 今のままでは、一般の人が株式市場に参入するのは、難しいと思います。
慎重な人は、個人向け国債を買い、積極的な人は、外貨預金をすることになり、
株式市場には、あまり参入しないでしょう。
 おそらく、株式市場に残るのは、
ギャンブル好きの「特殊な人」だけだと思います。
つまり、そういう人たちだけだから、株価の動きも、
ワンパターンになってしまいます。
 本日(5月12日)の日経平均株価の動きも、
一般の人が嫌うパターンだったと思います。
 日経平均株価は、米国株式市場の急落を受けて、窓を空けて下げました。
これが、米国株式市場の急上昇だったら、
日経平均株価は、窓を空けて上昇したでしょう。
 こうした現象は、投資家から見れば、
「これこそ、株式投資の醍醐味」となるでしょうが、
一般の人から見れば、伸るか反るかのギャンブルそのもののに見えます。
米国株式市場が、どう動くかは、誰も予想できないからです。
そして、その米国株式市場に日経平均株価が連動するとするならば、
「毎日がギャンブル」に見えます。
 こう書いても、業界関係者は、ピンと来ないでしょうが、
一般の人は、大いに違和感を感じています。
 それは、こう考えればよいでしょう。
多くの人は、口には出さないが、役所のサービスに不満を感じているでしょう。
しかし、それでも、役所の人間(役人)は、
「自分たちは、毎日ベストを尽くしている」と思っているのです。
これが、今の株式市場にも当てはまることです。

































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